妊娠中にカフェインを摂ってもよいの？

あなたは、コーヒーはお好きでしょうか。それとも、紅茶派？あるいは、日本茶の方がよいでしょうか。
妊娠中、いつも飲んでいた飲みものが飲めないとなると、ストレスに感じるかもしれません。妊娠中、コーヒーやお茶など、カフェインを含む飲みものは避けなければいけないのでしょうか。

妊娠中に安全なカフェイン量は？

適度なカフェインの摂取（1日200ミリグラム未満）は流産や早産の原因にはなりません。
一方で、観察研究の結果から、カフェインの摂り過ぎは、低出生体重児や早産のリスクを上昇させる可能性があります。

そこでWHOは、妊娠中は血中からカフェインが排出されるまでの時間が長くなることも踏まえ、1日300mg以上のカフェインを摂取している女性には、カフェイン量を減らすように勧めています。

飲みものに含まれるカフェインの量は？

それでは、カフェインを含む飲みものは、どのくらい飲むことができるのでしょうか。

コーヒーやお茶のカフェイン量をお示しします。値は標準的な淹れ方をした飲みもの100mlあたりのカフェイン量です。

カフェインを上限の200mg摂ることを考えると、2杯程度のコーヒーでは問題なさそうです。食後や休憩時に飲む程度でしたら、カフェインの影響は心配する必要はありません。

なお、カフェインは睡眠を妨げ、吐き気やふらつきの原因となることがあります。カフェインを含む飲みものを飲むときは、そのタイミングを考慮して睡眠に影響がないようにしましょう。
また、カフェインには利尿効果があり、尿の量が増えます。脱水にならないように、カフェインを含まない水分もしっかり摂るようにしましょう。