今朝は、リプロダクティブ・ヘルスにとって望ましいニュースが届きました。
政府が緊急避妊薬が薬局でも購入できるようにするという方針を決めたそうです。
緊急避妊薬は、性交後72時間以内に服用することで妊娠する可能性を80%程度減らすことができる薬です。望まない妊娠や中絶を減らすために有用です。
緊急避妊薬はなるべく早く服用する方が効果が高いと言われています。しかし、現在は医師による処方箋が必要であり、産婦人科を受診しなくては薬を入手できません。
動画の中では「セックスがあった翌朝には必ず受診」「週末で時間的余裕がなければ救急病院に相談」「オンライン診療を活用」と解説していますが、状況によってはどの方法も難しいかもしれません。入手できる手段が増えることは、緊急避妊薬の意義から考えても重要です。今回の決定を高く評価します。
緊急避妊薬について、知っておきたいこと
- 性交後72時間以内に服用する
- 効果は100%ではない
- 副作用がありうる
代表を務めているMimosaでは、緊急避妊薬の解説動画を公開しています。詳細については、動画による解説をご覧ください。
緊急避妊薬の前に、必ず知っておきたいこと
緊急避妊薬は、避妊法としては最適なものではありません。より確実な避妊法を実践しましょう。
日本で使えるものとしては、経口避妊薬(ピル)やIUSがあります。これらも産婦人科医の処方や処置が必要なので、産婦人科で相談してみましょう。
性行為で感染する性感染症は、ピルなどでは防げません。性感染症予防には、コンドームが有用です。コンドームを正しく使えるようにしておきましょう。
妊娠を望んでいないときは、より確実な避妊法であるピルやIUSを
性感染症を予防するためには、安全な性行為とコンドームの使用を
セックスや妊娠、避妊に関する知識を持つこと、その知識をもとに自分やパートナーを守るための行動を常にとれることが重要です。
「緊急避妊薬が容易に入手できるようになれば、安易な使用につながらないか?」という不安を払しょくするためには、これらの知識と行動を身に付けるための性教育が欠かせません。
性教育の普及もセットでお願いしたいと考えます。
Mimosaでは、性教育動画を公開しています。チャンネル登録をお願いします。