小暑:温風至(あつかぜいたる)

季節の薬膳

暑気に入り梅雨のあけるころとなりました。

季節の薬膳」コーナーでは、季節に合わせた薬膳を実践するために役立つ情報をお伝えしていきます。「小暑」では、夏に摂りたい食材の五気六味についてご紹介します。

夏に摂りたい五気は、涼性・寒性

夏至を過ぎ、暑くなってきましたね。

身体に熱がこもらないように、涼性・寒性の食材を摂りましょう。

ただし、摂り過ぎには注意です。現代は、冷房がよく効いている空間も少なくありません。周りの環境や体質・体調に合わせて調整しましょう。

夏に摂りたい六味は、酸味・鹹味

酸味には、収斂し汗を抑えるはたらきがあります。汗による津液の消耗を抑えてくれます。

鹹味には、心の気を補う働きがあります。

夏の味は、苦味

五行学説では、五味もそれぞれの要素に割り当てています。
「火」に属するのは苦味です。

苦味は、食薬の苦い味を意味します。熱をさまし、解毒や瀉下のはたらきを持っています。
清熱作用があるので、暑い夏に適した食材です。

苦味をもつ食材には、茶葉、苦瓜、山梔子、オクラなどがあります。

苦味は、心経に入る

苦味は心経に入りやすいので、適度な苦味は心のはたらきを助けてくれます。
心気を補うためにも、苦味の食材を取り入れてみましょう。

苦味の食材には、苦温性と苦寒性がある

苦味には、温性のものと寒性のものがあります。
温性のものは健脾消食のはたらきが主であり、寒性のものは清熱瀉火のはたらきを持ちます。体質が虚弱な方や冷え症の方は、苦寒性の食材の摂り過ぎには注意が必要です。

長夏の味は、甘味

ところで、長夏の季節の味は何でしょうか。
長夏は、「土」に相当します。「土」に属するのは甘味です。

甘味は、食薬の甘い味を意味します。疲れを改善し、脾胃の調和を促し、痛みを和らげるはたらきを持っています。
甘味の食材には、米やかぼちゃ、じゃが芋、大豆、とうもろこしなどがあります。

甘味は、脾経に入る

甘味は脾経に入りやすいので、脾のはたらきを助けてくれます。
食欲が落ちたときには、脾胃を助ける甘味の食材を活用しましょう。

赤いおススメ食材

また、夏の色は「火」に相当する赤です。燦々と降り注ぐ太陽のイメージでしょうか。

最後に、「赤」にこだわっていくつかの食材をピックアップしてみました。

おススメ食材

  • トマト(寒性、甘味・酸味、清熱瀉火類)
  • 西瓜(寒性、甘味、清熱瀉火類)
  • いちご(涼性、甘味・酸味、滋陰類)
  • 馬肉(寒性、甘味・酸味、滋陰類)

季節に合わせた旬の食材を活用して、健やかにお過ごしください。
次の「大暑」では、夏におススメの薬膳レシピについてお伝えします。

参考文献

  • 実用中医薬膳学:辰巳洋著(東洋学術出版社)
  • 基礎中医学:神戸中医学研究会編著(燎原)
  • 早わかり薬膳素材:辰巳洋著(源草社)
  • 食薬方剤学:本草薬膳学院
  • 四群点数法で簡単カロリー計算!:https://4fgmethod.jp/weight/
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