すべてのものが生き生きとして、清らかに見える季節となりました。
春の味は、酸味
五行学説では、五味もそれぞれの要素に割り当てています。
「木」に属するのは酸味です。
酸味は、食薬の酸っぱい味を意味します。収斂、固渋のはたらきを持っています。
収斂作用があるので、体の水分が外に漏れ出るような状態を整えてくれます。つまり、下痢や多汗、頻尿などの症状を改善します。
酸味をもつ食薬には、レモンやみかん、梅などのフルーツや酢、トマトなどがあります。
酸味は、肝経に入る
酸味は関係に入りやすいので、適度な酸味は肝のはたらきを助けてくれます。
肝気の巡りをよくするためにも、さっぱりした酸味の食材を取り入れてみましょう。
また、みかんなどの柑橘類は理気類です。理気類は、気の巡りをよくするはたらきを持つ食薬をさします。
酸味と理気類を上手に使って、肝のはたらきを整えましょう。
春のレシピ②:いかのさっぱりサラダ
材料
- いか(平性、鹹味、養血類):100g、胴の部分
- 玉ねぎ(温性、辛味・甘味、理気類):1個、薄切り
- みかん(温性、酸味・甘味、理気類):1個、薄皮をむく
- ドレッシング:オリーブオイルとレモン汁、塩・こしょうを混ぜて作る
作り方
- いかは下処理後、輪切りにしてさっとゆでる
- 玉ねぎは薄切りにして、水にさらす
- 器にいか・玉ねぎ・みかんを入れ、ドレッシングで和える
新玉ねぎの季節におススメしたいレシピです。新玉ねぎを使えば、水にさらさなくても大丈夫。おいしく食べられます。